芸術を英語に訳すとArtです。
意味的には同じもののハズですが、なんとなく僕らは使い分けていますよね。
今回は芸術とアートの違いについて書いていきます。
芸術とアート それぞれの言葉の意味は?
目次
なんか、芸術と言うといかにも権威あるもの!
アートは敷居が低く取り付きやすいってイメージです。
ただ明確に線引してって言われたらよくわかりません。
というわけで、先ずは芸術とアートについてWikipediaで調べてみることにしました。
芸術:(げいじゅつ)とは
表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。文芸(言語芸術)、美術(造形芸術)、音楽(音響芸術)、演劇・映画(総合芸術)などを指す。
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B8%E8%A1%93>
ART:(アート)とは
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88>
なるほどなるほど
Wikipediaによれば芸術はアートの中に属するものらしいですね。
そして、もう一つ疑問が出てきた。
『えっ?芸術と美術って違うものなの?』
確かに世の中には芸術大学ってのと美術大学ってのがありますね。
使い分けてるんだから違いはあるんでしょうね。
調べてみると、美術が絵画や彫刻などのいわゆる小中でやってきたあの『美術』の授業でやってきたものが当てはまり、
美術を含めて更に建築や映画、音楽など大きな枠が芸術になるとのこと。
納得出来る!
東京スカイツリーを芸術作品だと入っても美術作品とは言いづらいもんがあるもんね。
ただ、例に上げた芸大と美大はこの枠にはハマっていない気がしますけどね。
というわけで、脇道にそれましたが、
次は『Art』と『芸術』の語源を調べてみよう。
芸術とアートそれぞれの言葉の語源は?
芸術(藝術)の語源:
明治時代にArtの和訳として生まれた、、、
じゃあ意味おんなじじゃん、、
いきなり、前提を覆す情報が入ってきてしまいました。
なんで俺らは使い分けていたんだろう、、、
ところが、Artの語源を調べてみると光明が見えてきました。
Artの語源:
ラテン語の『ars』を語源としている。
『ars』とは自然に対する人間の『技』や『技術』を意味するとあります。
あまり意味がわからないですね、、
更に掘ってみると、むかしむかしギリシアのヒポクラテスが『Art is long, life is short』と言っていたそうで、意味は『人生は短いが、医術を修得するのに要する年月は果てしなく長い。』という意味です。
つまり『Art』の語源である『Ars』は医術という意味で使われていたんですね。(他にも『技術』『自然の配置』『資格』『才能』という意味もあったそうです。
ということは、『芸術』の母さんが英語の『Art』で更にばあちゃんがラテン語の医術を意味する『Ars』だったということです。
芸術とアート それぞれの言葉の使い分けは?
『藝術』と『Art』の違いですが、
『明確な違いは無い!』
というのが答えです。
ただ、『芸術』のばあちゃんが医術を意味する『Ars』だったように、『芸術』が英語の『Art』の子供だからと言って同じ意味である必要は無いようですね。
僕らが今何か違和感を感じているというのであれば、正に今、言葉が進化している旅中なのかもしれません。
というわけで、好きに使っていきましょう。
余談ですが、『芸術』(日本語)←『Art』(英語)←『Ars』(ラテン語)←『Techne』(ギリシャ語)←『Artra』(アルメニア語)まで遡ることが出来ました。