伝説の宿久美子ハウス

どうもタケシコです
最近ふと思い出したことがあった
インドのバラナシにある伝説的な日本人宿の「久美子ハウス」
約6年前の話だが、大学生最後の夏休みを使ってインド旅行をした時に、泊まったゲストハウスだった
久美子さんがインド人のシャンティさんと日本で知り合いバラナシへ移住
そこで久美子さんとシャンティさんが開いたゲストハウスが「久美子ハウス」だ
旧館と新館があり
新館は久美子さんの息子さんとその家族が管理しているようだった
久美子さんの孫にあたる女の子がとても活発で背中に乗せてお馬さんごっこをしたのを思い出す
無垢で無邪気なその姿が今でも鮮明に思い出される
僕は3日目から旧館に移動した
旧館には久美子さんの旦那さんのシャンティさんがロビーの椅子に深々と座り見張りをしていた。
見た目は80近い
一言で言うと長老だ
そんなシャンティさんはいつも唐突にこちらの質問を無視して話始める人だった
あまり会話の内容は覚えていないが
ガンジス川にはサメがいる
とか
馬鹿な日本人がガンジス川の向こう岸まで泳いで死んでしまったとか
とか
ヒッピーはダメだ
とか
ドラッグはダメだ
とか
そういう話をしていたような気がする
聞くと数年前からボケが始まっていたそうだ
それでもシャンティさんの独特な空気感に何か惹かれるものがあった
旧館までに続く狭い道にたくさんの野良犬やら猿やらがいて、不安を感じながらその道をなんとか通って旧館に着くと、そこには寝ているのか起きているのか分からないシャンティさんが座っている
その姿を見ると不思議に安心感を覚えるのだ
まさに久美子ハウスの番人だった
そんなシャンティさんが昨年亡くなったそうだ。
僕の大学時代の青春インド旅行に花を添えてくれたシャンティさん
僕が言うのもおこがましい気がするけど
お疲れ様でした。
安らかに眠って下さい。
これからもシャンティさんは数々の日本人旅行者の思い出に生き続けていくことでしょう
またいつか久美子さんとそのご家族に会いに行きたいな

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