パラグアイからブラジルへ国境越えはトラブルばっか-後編

どっ暑いパラグアイにいた僕らは、涼しさを求め隣の国にある『イグアスの滝』へ行くことになった。
なんとか、パラグアイを抜けれはしたものの、なんと意図せずして不法出国したことになってしまう。
未だ、その事に気づいていない僕ら、、、
果たしてどうなってしますのか、、、

トラブルの局地入国ゲート

なんとか、パラグアイを抜けた僕らは、いよいよブラジルへの入国ゲートにやってきた。
パラグアイの出国ゲートに比べこちらはずいぶんと穏やかなもんである。
5分ほど待ち、僕らの番が回ってきた。入国ゲートの職員は気だるそうに手を振り僕らを招き入れた。

ペラッペラッ

パスポートがめくられていく。出入国時には見慣れた光景だ。

ペラッ

いぶかしげにこちらを見つめ、職員は言った。
職員『Você saiu do Paraguai?』(パラグアイを出国したのか?)
僕ら『Sim』(はい)
職員『Não há selo』(ハンコがない)
僕ら『???』
職員『Não há selo』(ハンコがない)
僕ら『???』

えっタクシーの運ちゃん大丈夫って言ってたし、そういうもんじゃないの?
いやまて、普通に考えてパラグアイの出国をせずにブラジルの入国ができるわけがないし、それは、どちらか一方のゲートでできるわけがないのだ。
なんとか行けないか交渉してみはしたが、無理だった。

僕ら『Eu entendi』(わかった)

スルーされる出国ゲート

大人しくタクシーに戻り、運ちゃんに言った
僕ら『Eu não pude ir!』(行けないじゃん!)
運ちゃん『Você foi capaz de ir?』(行けなかった?)
運ちゃん『ok eu tenho uma boa ideia』(おk いい考えがある。)

パラグアイを出国時の渋滞を突破した実績を信用し僕らは再度車に乗り込んだ。
パラグアイの出国ゲートに戻るのかと思いきや、そこはスルーしていく

運ちゃん『Tudo bem』(大丈夫、大丈夫)

本当に大丈夫なんか?結構運ちゃんの信用は風前の灯である。

10分ほど走り、何やら幅40メートルほどの川岸についた。
ライフルを持った警察みたいな人が5,6人ほどいる。

運ちゃん『Você pode sair daqui』(ここから出国できるよ)

ボッタクリ出国

本当か?
周りにはなにもない雑木林が生い茂り、警察っぽい奴ら以外人っ子一人いやしない。
取り敢えず、タクシーを降り、川岸にあるほったて小屋に入っていった。
運ちゃんが彼らに事情を説明していた。
早口なので、内容はあまり聞き取れなかったが。
どうやら出国のハンコがないとか、そんな話をしているらしい。
了承してくれたらしく。
職員がこちらに来た。

職員『200000PYG』(200000グアラニー)

!!!

PYGとはパラグアイの通貨で200000PYGは約4000円である。
当たり前だが、出国入国で金を取ることなんてなく、これは明らかな不正行為なのだ。

流石にキレた。
俺らは、タクシーの運ちゃんに連れられて、ただ車に乗っていただけなのに、こんなにカネを払わないといけないんだ!
とか、そもそも出国に金はいらないだろ!とかまくしたてた。

職員『Cale a boca』

何だ何だ、聞いたことない単語だ。知ったもんか言ったれ言ったれー!

職員『Cale a boca』

オラオラ!かかってこいやー

職員『Cale a boca!!!』(だまれ)ガチャ!

ライフルの銃口が向けられた。
、、、えー!!!
一斉に静かになる銃口ってそこに死がある感じ。圧倒的な武力である。
4人ほどに囲まれ膝立ちさせられ、ハンズ・アップさせられた。
映画のようである。
銃を向けていない職員は、僕らのバックパックをあさり始めたが、僕らは黙ってそれを見ることしかできない。くそう

みんなカメラやパソコンを盗られていく中。
僕の年季の入ったバックパックには何もめぼしいものがなかったのか。
開けた途端に広がった最強最臭のパンツ軍に圧倒されたのか、何も盗られることはなかった。不幸中の幸いである。

10分ほどして、物色も終わったのか、僕らは銃口から開放された。

続く、、、この話なげぇ、、、

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