ヒッチハイクをした話

こんにちはそうたろです。
今月は厄月なのか、サーフボードを失ったり、出来立てのご飯を落としたり、なんだか嫌な事がたくさん起きます。
そんな中、僕らのカローラ(車)が故障した事でヒッチハイクをする事になりました。
今回はそんなニュージーランドでの初ヒッチハイクについてです。
今日はいつもより少し早く仕事が終わった。
以前の職場では担当する農園が全て終わってしまったので、働き場所を変えたのだが、
職場が変わって環境と仕事内容に少しだけ変化があった。
仕事内容は今度詳しく書くが、とにかく仕事の終了時間が早くて5時、遅くても6時には終わるのである。
これはギリギリ仕事後にサーフィンに行くことができる時間帯で、僕等は仕事の後にそのままビーチに向かうことが多くなった。
この日も少し仕事が早めに終わり、意気揚々とビーチに向かおうとしてた。タケと車に飛び込み、エンジンをかける。
チチチチ
えっ変な音がする。
チチチチ
エンジンはかからない。
、、、バッテリーだ。
だるいけど、バッテリーなら他の車に手伝って貰えば一時的に復旧できる!
急いで、周りに助けを求めようとしたが、その日はたまたまみんなと少し離れた場所に車を停めていたのである。急いでも間に合わず、去って行く車とその砂埃だけが見えた。手を振ったっても砂埃にかき消されてしまう。
僕とタケは広大な農園の片隅に置き去りにされた。
取り敢えず車は機嫌を直してくれなさそうなので、持てる荷物だけ持って歩き始めることにした。
まぁ1日の辛抱だ。明日になれば仕事仲間たちに手伝ってもらい、車を復旧できる。後々甘かったと知るのだけれども、その時の僕等は仕事終わりの変なテンションと急なトラブルでバカになっていた。
まずは農園から出て現在地の確認、よりによって今日の農園は初めての農園で、位置をまだ把握しくていなかった。更にいつもの農園よりもはるかに遠い距離に位置していて、車だと片道15分ほど。歩きだと3時間ほどかかるとグーグル先生が教えてくれた。
3時間、、、今が6時半なので、10時前には宿に着ける。
、、、ポジティブに考えよう。
周りを見渡してみると、牛やら羊が集団でこちらを見ているし、道の脇にはジュラシックパークのようなジャングルが僕らを囲うように折り重なっている。
日本では珍しい風景だが、あいにくニュージーランドでは何処にでもある風景なので、目印になるような物が何も無い。
でも大丈夫。そこで活躍してくれるのがグーグル先生で、いつもナビ代わりに重宝している。しかし、ふとあることに気がついてしまった。
バッテリー残量5%、、絶望的に少ない。
そこで、タケにこの深刻な問題を伝える。
「すまん、俺もうスマホのバッテリー5%しか無い」
「大丈夫!俺は7%だから!」
タケよ、それは大丈夫とは言えない。
今年30になる大人が二人の力を合わして12%、、、自分の無力さが不甲斐ない
空も暗くなり始め、いよいよアドベンチャータイムに突入しそうで、本気で今後を考えないといけなくなってきた。
「ヒッチハイク」
そう、ポツリとこぼしたのはタケである。
いつもなら、めんどくさいことはゴネる僕も状況が状況だけに二つ返事で賛同した。
正直いうとヒッチハイクにはあまりいい思い出がない。
1時間も道端で両腕を上げ埃まみれにされた挙句ハートを傷付けて終わる。そんな苦い思い出があり、出来るだけ避けて来た手段の一つだった。
しかし、言ってられん。
右腕を地面と水平に上げ、親指で全力のgoodのポーズを取り、無害ですよと口角を上げアピール。
1台目停まらず。まぁそんなのは当たり前!
数を打って当てて行くようなものなので、いちいち凹んでらんない。
2台目停まらず横を通り過ぎて行く、やっぱりちょっとキツイなーと思いきや!
10mほど走り停まってくれた!
停まってくれたのは、40台後半の男性、北へ南へ忙しいビジネスマンで、今日もこの後オークランドに向かうと言っていた。
兎にも角にも僕等はヒッチハイクに成功した。
やってみると意外と門は広く、ハードルは低いなんてことは結構あったりするものなのだ。
因みに車はレッカー代160ドル、修理代288ドル、日本円で約¥36000
たけぇ

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