激闘キウイピッキング

こんにちはそうたろです。

いよいよあのシーズンが始まりました!キウイの剪定、グレープの剪定、グレープのピッキング、アップルピッキングと来て、とうとうキウイピッキングです。今日はキウイピッキングについて話そうと思います。

『キウイピッキング』

素晴らしい響きである。なにがそんなに良いかと言うと、ニュージーランドの一般的な農場の仕事でこの仕事が一番稼げる仕事なのだ。しかし、一番稼げると言ってもそんなに甘い話ではない『働かざるものマネーゲットべからず』少し言葉に無理あるか、つまりは出来高制ってこと。アップルも出来高制ではあったのだが、そのレートと業務形態が全然違う!

まず予備知識として大体こういった仕事は、収穫した果物を大体ベットくらいの大きさの箱に入れて、その箱の出来高数で収入が決まる。アップルは一人に対して都度箱が与えられ、その箱を埋めていく作業になる。一箱大体$40(¥3200)なのだが、一般人は1日に3箱が限界なので大した稼ぎにはならない。中には一日に6箱以上ピッキングする猛者もいるが、彼らはクレーンの様なマシンを使ってピッキングするので、規模が違う。その様は関ヶ原の戦場に急に戦車が突入してくる感じ、ズルすぎる。

それに対してキウイはチームみんなで同じ箱を次々と埋めていくのだ。つまりアップルが個人戦であるのに対してキウイは団体戦となるのだ。なのでキウイは何よりチームワーク(チームで持つモチベーション)が重要になる。そこでチームワークを発揮するためにまず朝一番に5大ボスがゲキを飛ばす。50半ばだとは思うが農場にいる100人以上の中で一番元気なのがこの婆さん(大ボス)だ。

『稼ぎたいかぁぁぁ!?なら全てのキウイを取ってみな!!金は自分の手で手に入れろ!!」

『うぉーーー』

まさに戦場に向かう兵士に対して総大将が行う激励の様である。

そこからはまるでフェスの様に仕事が始まる。持ってきたポータブルスピーカーでガンガン音楽を流す者もいれば、自分を鼓舞する様に奇声をあげる者もそこら中にいる。

僕らのチーム

歩兵部隊:フランス4人アルゼンチン1人そして僕ら日本人2人

盛り上げ部隊:ドイツ2人

精鋭部隊:ニュージーランド3人

以上12人である。

精鋭部隊は長年の経験と圧倒的な戦闘力で次々とキウイを殲滅させていく。歩兵部隊は当初戦闘力がなかったもののニュージーランドの精鋭部隊をまじかに見ることで基本能力を伸ばす。盛り上げ部隊は戦闘力こそないもののJBLのでっっかいスピーカーで気分を盛り立ててくれる。かなりバランスの取れた良い部隊であると思う。

僕らは初日6時間と言う限られた時間の中で65箱という偉業を成し遂げた。因みに周りのチームは50箱代だったので、僕らが所属する部隊がいかに優秀だったかがわかる。

時給換算すると約$24(¥1920)ニュージーランドの農場の中ではかなり高いと思う。

因みに余談ではあるが、農場には多数のバヌアツ人、サモア人、トンガ人がいるのだが、彼等は1日で母国で稼げる1ヶ月分の給料を稼ぎ出すらしい。つまり、1ヶ月働けば2年半は暮らせる計算だ。やるなぁオセアニア上部

アップルピッキングは始まったばかり、まだまだ成長の余地はあるし可能性は無限大、あと1ヶ月はボーナスタイム突入なので真面目に働こうと思った次第である。

ps

アップルもキウイもそうだけど常に10kg以上のバックを肩に下げているので、筋トレにもなる。

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