【ネタバレ注意】5分後の世界

どうもタケシコです。
この前電子書籍の記事を書いたので今回は本関連で最近読んだ小説の事を書こう(ゲストハウス全く関係ない 笑)

村上龍の「5分後の世界」いやー衝撃でした
なんというか非常に攻撃的で、今まで培ってきた概念や感覚やメンタリティーを一度粉々にぶち壊されて強制的に再構築されるような感覚でした。

主人公の小田桐は違う世界に迷い込み、そこはアメリカ率いる国連軍に対し、26万人に減ってしまった日本国ゲリラが日本人としてのの誇りを胸に戦いを挑んでいるという世界

本当は原稿用紙5枚分ぐらいに感想を書きたいのだけれど今回は印象に残っているシーンを一つだけ

日本国ゲリラのミズノ少尉が非国民村に住んでいる日本人について語るシーンちょいと要約「俺たちは差別をしない。(日本国ゲリラを)エリートだと思っているのはあの日ノ根村みたいな連中だ(非国民村の日本人)。あいつら能をやっているんだぜ?連中はその他にも銃剣術をその辺に落ちてる棒でやったり、ゴミクズみたいな和紙を作って短歌を読んだりしてるんだ、俺も一度行ったことがあるが、日本の伝統を守る日ノ根村へようこそ、って言うんだよ、信じられるか?娘を国連軍に売るような真似をするくせに、日本の伝統だって言うんだぜ」

グサッぐはああああああああああ!!(;´Д`)
皆さんも分かると思うがこれは現代社会への痛烈な批判だ。
人々は戦後レジームにより、日本人としての精神性を失い、アメリカに影響された妙な服装やうるさいだけの音楽を聞きながらもクールジャパンと称し、メディアでは過剰と思えるほどの日本文化を外国人目線で紹介する番組が増えているそこには本当の意味でのクールジャパンはあるのだろうかということですか
表面的な「日本文化」というものをもてはやし、結局は、卑屈で歪曲された日本精神を持つ人々

そしてこの僕も・・・
グサッぐはあああああああああ!!(;´Д`)
認めん!認めんぞお!!
俺は日本というものを愛し、誇っている!外国人の友達には日本の素晴らしさをこれでもかというぐらい伝えている!

天からの声が聞こえてきた
(それこそが戦後の教育によって、卑屈な精神を生んだ結果の、外国人コンプレックスからくるものではないのかね?何も日章旗を高々と掲げこれが日本だと叫ばなくても日本人としての健康な精神と誇りを持っていれば、毅然とした態度でいるだけでいいのではないのかね?きみ、それあれだよね?SNSで毎日のように空っぽの日記を書く、リア充アピールの人と同じ心理だよね?)
グサッどはあああああああ!!!!(;´Д`)
俺はどうすればいいんだこれから日本人としてどう外国と関係性を持って生きればいいんだorz

僕は今、崩された日本人としてのアイデンティティーを自力で積み上げる作業をしています。
読了後すぐにどっか遠くへ駆け出したくなるようなとにかくサンドバックを殴りたくなるようなそんな余韻を与えてくれる、良作でした。

※読んだら分かりますが、日本の精神性を保つために、アメリカ文化を否定しようとか、日本の文化を紹介するのは止めようと言っているわけではありません。ちなみに最近僕がはまっている歌手はノラ・ジョーンズです。

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