パラグアイからブラジルへ国境越えはトラブルばっか-前編

その日も蒸し暑く、ダラダラと汗を流しながら、なにか涼し気なものはないもんかと旅仲間とダラダラとしていた。

世界3大瀑布イグアスの滝へ行く

場所はパラグアイの南東。ブラジルとの国境近くの日本人居住区『イグアス』である。
季節は11月頃、南半球にあるその場所は夏真っ盛りで、日差しがバリバリと肌に突き刺さってくるのである。

『あちー』
『動きたくねー』

当時、僕が泊まっていた宿には8人ほど宿泊客がいたが、そのうち6人は男で
女性2人は朝からさっさと近くの街まで繰り出し、街散策に勤しんでいた。
男はというと日差しを避けるように屋根のあるベランダで、死にかけのスライムのようにソファーや椅子にもたれ掛かっていたのである。

『涼しい事しよう』

ふと誰かが言った。みんな別にダラダラするのは好きだが、いつまでもそうしていたい訳じゃない。

『いーね』
『しようしよう!』

早速計画に入った
『動かず涼しく気持ちよく』
が僕らの共通認識である。

『水辺行こう』
いーね!
『滝行こう』
いーね!
『でかい滝行こう』
いーね!
『ブラジル行こう』
いー、、、んっ?

話が盛り上がった男どもの頭の中では『動かず涼しく気持ちよく』なんて言葉はもう吹き飛んでいるのである。
動かずどころか、国越えようとするコイツラ、、、、愛してるぜ

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